ガイナの施工取扱い注意点
断熱セラミック「ガイナ」の最大の特徴は塗るだけで断熱・遮熱・防音・空気改善・防露など、
様々な機能制効果を発揮することができることです。既存の住宅でこれらの効果を得るためには
屋根や壁を解体して断熱材を追加したり、防音工事などを行う大掛かりな工事を行う必要があります。
これらの手間を省き、手軽に性能向上を図るために、断熱セラミック「ガイナ」は開発されました。
しかし、塗るだけでこれだけの性能効果を発揮するには、適正な作業手順で工事をしなければ、
断熱セラミックガイナの性能を引き出すことは出来ませんし、綺麗な仕上げをすることも出来ません。
断熱セラミックガイナにあたり、正しい施工手順があるのをご存知でしょうか。工事を依頼して
実際にどんな作業手順で進めて行くのかも予め知っておくことも大切ですから覚えておきましょう。
① 下地処理・下塗り
ガイナを塗布する下地面を綺麗にします。屋根・外壁共に高圧洗浄を行い乾燥後、洗浄後も付着物を
完全に取り除きます。ひび割れなどがある場合は予め補修をしておきましょう。
次に下塗り材を塗装します。各素材に適合するシーラーや弾性フィーラーなどを塗装してください。
下地の劣化の状態が著しいときは、目止めと下塗りとしてベースを作り上げることが必要です。
② ガイナの施工前準備
ガイナは塗布する前に、塗材に含まれるセラミックが均一になるように混ぜなければなりません。
攪拌機を使い十分に塗材を混ぜてください。撹拌の目安は5分です。補足ですがガイナは塗布前の
前日に混ぜて寝かせておき、当日の使用前に再度混ぜるのもポイントです。撹拌が不十分だと、
本来の性能効果は発揮できません。また、塗材の希釈率も重要です。ローラーでの施工の場合では
1ペール缶に対しての希釈は水を350ccとなります。吹き付けや内装仕上げでは異なります。
希釈率は撹拌と同様にとても重要です。ガイナには塗布量も含めて適正に作業をしなければなりません。
塗布量に面積に関しましては1ペール缶に対して30〜35㎡目安となりますので覚えておきましょう。
③ ガイナ塗布
ガイナは一度に厚塗りをすることが出来ませんので中塗り、上塗りの2回以上に分けて塗装をします。
重ね塗りをする際には十分な乾燥時間を設ける必要があります。厚塗りも含めて完全に乾燥をしないまま
塗布をすれば、塗膜が割れてしまう可能性が高くなり、ひび割れなどの原因になりますので注意して下さい。
ガイナはローラー塗布の場合は基本的には季節にかかわらず1日1工程の施工を目安とすると安心です。
このように断熱セラミックガイナの機能性を最大限引き出すには様々な注意点があります。仕様目的別に
施工手順の用途は併用いたしますが、ガイナを取り扱う際の最低限の知識として知っておいてください。